【借金の活用度合い】財務レバレッジ

分析手法

まとめ

 どれだけ借金を活用したビジネスか測る指標。簿記の最初も資本金から始まるように、自己資本を使った事業を梃子(レバレッジ)にして銀行から融資を受けて事業規模拡大を図ることから、レバレッジと言われる。利益も損失もレバレッジの分だけ拡大されるので諸刃の剣であり、肝要なのはバランス。

借金の活用度合いを測る指標

 ・財務レバレッジ = 総資産 ÷ 自己資本

 自己資本比率(自己資本÷総資産)の逆数でもある。

 借金や社債発行で調達した債務も含めた資産全体が自己資本に対して何倍の規模があるか。

 株主資本の何倍の大きさの総資産を使ってビジネスをしているか測る指標。

諸刃の剣

 同じ5%の利益を得るなら、100円でやるより200円でやった方が利益は5円⇒10円に増える。

 財務レバレッジは上手に活用すれば、機動的に事業規模を拡大できる。

 一方で、被る損失も同じだけ倍になる。市場が自社ビジネスの追い風か向かい風か見極めが必要。

ROEの因数分解の中にも入ってくる

 最も有名なのはROEの構成要素の一部である点。

 似た指標はDEレシオ有利子負債 ÷ 自己資本)。

 こちらは買掛金など運転資金を含まないので、調達比率を見るのにより適した指標となる。

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